天井埋込型エアコンは、かつては業務用がほとんどでしたが、最近では一般家庭でも設置しているお家が増えてきています。今回は形が正方形で吹出口が4つあるタイプの天井埋込型エアコンの分解方法について説明します。
準備するもの
場所が天井ですので脚立は必須です。普通の高さの天井であれば、4段くらいの脚立がちょうど良いと思います。それとネジの数が多いので、電動ドライバーがあった方が作業がはかどります。プロペラファンはナットで締められているので、スパナかプライヤーまたはレンチが必要です。
手順1.フィルターとそのカバーを取り外す
フィルターカバーは2か所のロックを動かして外し、中のフィルターを引き抜きます。カバーには落下防止のため、鎖か紐がつながれているので外します。引っ掛けているだけのものもあればねじ止めしているものもあります。その後、カバーを約45度開いた状態で上に真っすぐ持ち上げれば、ヒンジ(蝶番)部分が外れ、カバーを取り外せます。
手順2.本体パネルを外す準備
本体パネルにはルーバーが取り付けられているため、配線が一本つながれています。このコネクターを事前に外しておいてください。本体パネルは正方形の4隅で留められています。10センチ四方ほどのパネルが4隅についているので、これらも取り外します。ツメで留められているだけなので、手で簡単に外れるはずです。フィルターカバーと同じように落下防止の線がついているので、これも取ります。
手順3.本体パネルを外す
4隅のパネルを取り外したら、中にネジが見えていると思います。これらのネジを緩めますが、ネジを外す必要はありません。最初、ネジを緩めるに従い本体が下がってきますが、ネジを緩めても本体が下がらなくなったら適当なところで緩めるのをやめます。これで、本体パネルを引っ掛けてあるフックを外すことができます。フックを4つとも外してください。それでも落下防止でどこか引っ掛けられた状態になっています。本体カバーをしっかりと支えた状態でこれを外します。これで本体カバーが完全に取り外せるようになります。
手順4.ドレインパンを取り外す
ドレインパンは水の受け皿で、硬質発泡スチロールでできていることが多いです。これを外す前に電装部品を外す必要があるので、これにつながっている配線コネクターを逐次外してください。電装部を外したらドレインパンを取り付けているネジを外していきます。普通ネジは4隅にありますが、これが以上に固いことがあるので、ドライバーを使用する場合はネジ山をつぶさないように注意してください。スパナを使用した方が無難です。これでパンが外れるようになりましたが、へばりついていることがあるのと水が溜まっていることがあるので、傾かないように注意しながら、ゆっくり取り外してください。
手順5.ファンを取り外す
あとはファンを外せば分解は完了です。スパナを使ってネジを外して、ファンを引き抜きます。
あとはクリーニングをして逆順で組み立ててください。
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