エアコンクリーニングを依頼するのに適した季節を選ぶと、予約が取りやすくなり、場合によっては費用を抑えられるというメリットもあります。クリーニングはオフシーズン、つまり春と秋に実施するのがおすすめです。春は3月から4月、秋は10月から11月が一般的に効果的です。なぜ、これらの時期にエアコンのクリーニングを行うことが重要なのか、その理由を考えてみましょう。

予約がとりやすく料金も控えめなオフシーズン

春や秋などの閑散期には、依頼が少ないため、エアコンクリーニングを依頼した方が費用対効果が高いことが多いようです。業者は、夏や冬の繁忙期前の「早割」、繁忙期後の「遅割」など、割引料金やキャンペーンを実施する傾向がある。また、このような閑散期には予約が取りやすくなっています。したがって、どうしても必要な場合を除き、コストと時間を節約するために、これらの依頼は閑散期にスケジュールすることをお勧めします。

クリーニング中は、エアコンを使用しないことを強くお勧めします。日本の夏は、30℃を超える「真夏日」や35℃を超える「猛暑日」など、過酷な暑さが続きます。このような状況下では、室内でも熱中症になりやすいので、気温が穏やかな春にクリーニングをすることをおすすめします。

料金はクリーニングの品質とは無関係

エアコンクリーニングの費用は、搭載されている「フィルター自動お掃除機能」によって大きく異なります。通常は、リモコンに「フィルター掃除」「手動掃除」のボタンがついていることが多いようです。それでも、「内部クリーン」は「お掃除機能」という言葉と混同しないように留意してください。この機能を搭載したエアコンの価格は、一般的な業者では14,000円から28,000円程度が多いようです。ただし、価格が高いからと言って、より良い掃除ができるわけではありません。

エアコンクリーニングの内容は似ていますが、追加費用が発生する分、割高になることがあります。一方、お掃除機能なしのエアコンは8,000円~13,000円程度。内部構造が複雑で分解が難しいため、お掃除機能付きエアコンは相場がやや高くなる傾向があります。DIYで効果的にエアコン掃除をするためには、本体のフィルターを月2回、もしくは最低でも月1回は掃除することをお勧めします。なお、各メーカーは「お掃除機能でフィルターがきれいになる」と謳っていますが、一般的にはそうではないので、あてにしない方がよいでしょう。

キッチンの油、LDKのエアコンには大敵

LDKの設置によりキッチンに湿気や油分があるため、お掃除機能なしのエアコンに比べ、汚れがつきやすいケースが多くあります。そのため、汚れの蓄積を防ぐために、お掃除機能がない場合でも定期的なお掃除をおすすめします。お客様ご自身でエアコンのお掃除をされる場合は、まずフィルターを取り外してホコリを落としてください。フィルターを水で洗い流し、汚れが残っている場合は、中性または弱アルカリ性の洗剤をフィルターにスプレーし、水で洗い流します。掃除機やブラシを使った掃除は、取り返しのつかないことになる可能性がありますので、避けてください。

定期的なフィルター掃除をおすすめします

エアフィルターを交換する前に、日陰で乾燥させ、水分を取り除くことが重要です。タオルで軽くたたいた後、丁寧に取り付けてください。また、吹き出し口の清掃を行う場合は、まずエアコンのコンセントを抜いておくことが重要です。上下のフラップを開けると、吹き出し口に手が届くようになります。カビキラー液を吹き付け、吹き出し口周辺にスプレーし、さらに細かい部分については布や綿棒で拭き取ります。なお、塩素系に比べ洗浄力は劣りますが、エタノールを使用することもできます。

室外機の清掃は背面のアルミフィンだけでも大丈夫

プラグをコンセントに向けて、換気、送風、暖房運転で30分ほど内部を乾燥させる必要があります。冷房や除湿では、結露した水分は取れません。設置環境に応じて、定期的に室外機を清掃することをおすすめします。芝生の上や砂地の場合は定期的な清掃が必要ですが、ベランダや舗装された場所では必ずしも必要ではありませんのでご注意ください。特に、本体背面のアルミフィンが詰まると、熱交換効率が低下することがありますので、注意が必要です。室外機の清掃は、アルミフィン(熱交換器)のみで行ってください。

エアコンの汚れを効果的に落とすには、シャワーホースでフィンに沿って適切な方向に水を流すとよいでしょう。また、表面やファンに上から水をかけたり、横から水をかけたりしても、大気にさらされているため、ダメージを受けずに洗い流すことができます。ただし、下から上に水をかけると、故障の原因になる可能性があるので、避けたほうがよいでしょう。さらに、自分で掃除をしようと考えている場合は、時間がかかること、電気的な故障の可能性があること、内部がカビや細菌でふさがらないように洗剤や水の使い方に注意が必要であることなどに注意が必要です。エアコンクリーニングを怠ると様々なリスクにつながるので、しっかりと対処するようにしましょう。

エアコンの汚れの大半は結露によるカビの繁殖

エアコンは、冷房や除湿のために運転すると、室内の湿った空気を冷やし、結露を発生させます。これはカビが繁殖するのに最適な環境となります。また、掃除を怠ると、エアコン内にたまったホコリがカビのエサとなり、家電内部の部品に付着する。そのため、エアコンの使用時に胞子が飛散することがあります。これが、カビによるアレルギーやアトピー性皮膚炎の原因になることもあるのです。また、エアコンのフィルターや部品にカビや汚れが付着すると、空気の流れが妨げられるため、温度設定を高くする必要があり、電気代が高くなることもあります。さらに、エアコン内部のホコリが精密部品に入り込み、故障の原因になることもあります。カビ臭くなったり、風量が弱くなったりしているエアコンは、早めにクリーニングを手配し、技術者を呼んで点検してもらうようにしてください。

まとめ

エアコンクリーニングは、業者が他の時期ほど忙しくない春と秋の年2回、依頼することをお勧めします。フィルターや吹き出し口は自分で掃除してもかまいませんが、故障の原因になる可能性があることを念頭に置いてください。また、エアコン内部や手の届きにくい場所の掃除は、専門業者に依頼するのが賢明です。エアコンクリーニングに関するお問い合わせや、予約するかどうか迷われている方は、お気軽にご相談ください。当社のサービスは、いつでもオンラインでご利用いただけます。