浜松おそうじハウスは年間1000台以上のエアコンをクリーニングしています。そうするとエアコンメーカーごとのいろんな特徴が見えてきます。ここではクリーニング業者の目から見たエアコンの汚れがやばい度をランキング形式で発表したいと思います。エアコンの汚れは大きくカビ、油、ヤニに分類されますが、油やヤニはメーカーより各家庭の環境に左右されるので、カビ汚れに限定してランク付けします。また、フィルター掃除機能の有無も大きく影響するので、それぞれの部門に分けます。ちなみにフィルター掃除機能有りの方が、無しよりも断然汚れていることが多いです。

フィルター自動掃除機能付部門

第1位 ダイキン(一番汚い)

ダイキンの自動お掃除機能付は、他社を寄せ付けずダントツで汚れてます。商品開発時に検証とか一切しないのでしょうか。例えばフィルターをロール状にしてしまってるので表とか裏がないんですよね。せっかく熱交換器に入らずにちゃんとフィルターで埃が止まっているのに、フィルターがロール状のためクリーニング中に裏返るんです。だからエアコンの内部に入ってしまうんですよね。本当に考えたら当たり前の話です。フィルターが機能していないのと同じことになるから汚れるんです。

フィルターを外したところです。あまりにも汚れがひどくて何だかわかりませんよね!

最近の機種ではフィルターが固定されてて掃除機が上がったり下がったりするんです。掃除機と言ってもエチケットブラシですから、そんなもんじゃ綺麗になりません。フィルターにホコリや油の筋が縦についてしってます。同時にブラシもすぐに汚れてしまいます。さらにブラシで擦り込むので、フィルターで止まっている埃が隙間からエアコン内部に侵入してしまいます。もう手に負えません。

特定の個体ではなく、全部こんな感じです。

なおダイキンは業務用エアコンでも掃除機能付を販売してますが、どれもまともなものはありません。ひどい汚れようです。さらに、普通のエアコンではカビが繁殖するのは冷房や除湿の時だけなのですが、ダイキンの「うるる」とか「うるさら」とかいう加湿機能がある機種では、暖房使用時でも加湿機能で内部が湿気るのでカビてしまいます。もうここまで来ると一年中カビを育てている機械としかいいようがありません。

第2位 パナソニック/ナショナル松下電器(2番目に汚い)

パナソニックエアコンの自動お掃除機能はフィルターをクリーニングする時に掃除機が左右に何度も往復します。この掃除機が一般家庭にあるのと基本的には同じ仕組みで、本体があってホースがあって吸口(ヘッド)があります。ヘッドが左右に往復しながら、吸口だけが少しずつ上の方にずれて行ってフィルター全面の掃除が終わると元の位置に戻ります。最大の問題点はこの掃除機を誰も手入れしないし、できないということです。ブランドがまだナショナルの頃は、10年間手入れがいらないというキャッチフレーズをカタログに載せてました。ちょっと考えてみてください。掃除機の手入れを10年間もしないで、まともにホコリを吸い続けますか?絶対無理ですよね。ヘッド、ホース、本体、屋外への排出経路、これらのどこかが詰まってしまったら、ホコリを吸引することはできなくなります。10年どころが早ければ2、3年で埃は詰まってしまいます。その後はフィルターの表面をただ左右に動く機械となってしまいます。その結果、フィルターの表面の汚れは左右に圧縮されて固まったら下に落ちてとにかくエアコン内部のありとあらゆる場所に散らばってしまいます。

パナソニックのフィルター掃除機能付エアコンのフィルター

我々クリーニング業者がエアコンを分解するとホコリの塊がいくつも、ぽろぽろあるいはバサッと下に落っこちてしまいます。

こんなものを掃除機能付きとか言って売ってるメーカーが信じられません。松下幸之助さんが草葉の陰で泣いているかもしれません。
今では、掃除機吸引・屋外排出タイプだけでなく、ダストボックスの付いたものも販売していますが、全然だめで評価に値しません。

掃除機能でクリーニングされたフィルター
フィルターの内側の熱交換器の汚れ

第3位 シャープ(3番目に汚い)

シャープの掃除機能付きエアコンは、以前は第2位を松下電器と争ってましたが、企業努力で方針が変わりちょっと良くなって順位は第3位に下がりました。シャープは、松下電器と同じく掃除機で吸った埃を屋外に放出するタイプでした。このタイプはダストボックスがないので手入れが不要というのが利点となるはずでした。ところがパナソニックのところで説明したように2,3年で掃除機能が低下し使いものにならなくなります。

フィルター掃除機能が付いてなければ、ここまで汚れることはない。

これにやっと気がついたシャープは方針を完全に転換しました。すなわち松下電器を除く他社と同じようなダストボックスを使用するタイプに変更したのです。合わせてそれまでは本体内のあらゆる場所にいろんな電気部品や機械製品を組み込んでどうでもいいことにこだわってましたが、近年の機種は無駄な部分を極力なくし構造をシンプル化するとともにルーバーの着脱などが簡単にできるようになり、今までのシャープとは全く別の次元の斬新なものへと改良を進めています。現時点では製品としてはまだまだですが、今後が期待されるところです。

第4位 日立(順位は汚い順です。)

ここから下のエアコン製品の汚れ度合いに大きな差はありませんが、最初に日立製エアコンがあげられることになったのは次のことが原因です。一つはフィルター掃除機が取り除いた埃を入れるダストボックスが小さいだけでなく、ほこり入れにしっかりと入らないという欠点です。埃が上の方に引っかかってボックスの中まで落ちて行かないんです。次に上下フラップや左右ルーバーこういったものが非常に数多くしかも面積が非常に広いです。上下フラップは最大6枚、左右ルーバーも必要以上に長い。表面積や繋ぎ目があればあるほどそういったところにホコリや湿気が溜まりやすくなり、汚れます。またステンレスを使用してカビにくいということをアピールしていますが、ステンレスだろうがプラスチックだろうが大した差はありません。それよりもステンレスの一体構造ではなく結局はプラスチックとの2層構造ということになるのでまた余計なところにつなぎ目ができこういったところも汚れやすくなります。
さらにフィルターのキメが細かすぎるのも問題で、特にLDK で使う場合はキッチンから浮遊してきた油が簡単に目詰まりしてしまいます。
技術力の低さも少なからず汚れに影響を与えています。転送関係が一つの基盤に収まらず二つに分断され、これらと端末の部品と繋ぐ配線も全く整理されておらず挙句の果てには粘着テープでこれを止めるという通常では全く考えられないような制作方法です。これがカビの温床をエアコン内部の至る所に作るという結果を招いてしまいます。

第5位 富士通ゼネラル、東芝、三菱重工

こちらの3社のエアコンは、致命的な不具合はないのですが年々構造が複雑化を増し、クリーンなエアコンという意味では好ましくない状況になりつつあります。富士通ゼネラルはサイドファンをつけたり、三菱重工はフィルター掃除機のユニットを本体パネルに取り付けたり、独自性を打ち出してはいるのですが、綺麗なエアコンにはなりません。

第6位 三菱電機

当店としては三菱電機製エアコン霧ヶ峰が最もこの中では優れていると考えています。もちろんフィルター掃除機能はないに越したことはありませんが、メーカーとしては最もまとまっていると言うことです。基板や配線はダイキンと同じく非常にすっきりしていて扱いやすく、日立はパナソニックと違って技術の高さが伺えます。ダストボックスタイプではありますが、これが大型のため少々ゴミを捨て忘れても満タンになるまではかなりの時間を要するのでその面では安心です。ただ何よりも他社より優れているのは、年々あらゆる面でユーザー目線で改良が行われているということです。古くは前面パネルの丸洗いや上下フラップの簡単取り外し、左右ルーバーの観音開き、最近ではお掃除ロボットユニットそのものの取り外しがワンタッチで行えるなど、汚れを気にするお客様が掃除しようと思えばどこまでも徹底的に綺麗にできるように工夫が施されています。細かい点でもダストボックスやフィルターの取り外しは、比較的簡単にできるように改良し続けられています。三菱電機はユーザー目線という点では他社と一線を画しています。

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