2003年に富士通ゼネラルが、世界初の「フィルター自動清掃機能を搭載したエアコン」を発売しました。

翌2004年には松下電器が「掃除の手間を楽にしたフィルターお掃除ロボット搭載」エアコンを発売しました。

2番手のはずの松下電器も自社ホームページでは世界初?と謳っています。わずか1年でパクる「まねした」電器、流石ですね。でも世界初を真似したら、良くても世界2番目ですよね。

発売から20年近くになり、家電大手全メーカーがフィルター掃除機能を搭載したエアコンをラインナップさせています。それではこのお掃除機能付きエアコンって本当にフィルターを綺麗にしているのでしょうか?年間1000台以上のエアコンクリーニングを実施している浜松おそうじハウスがこの疑問にお答えします。

フィルター自動掃除機能付エアコンはきれいか?

ズバリ言いますが、答えは「ノー」です。しかも半端なく汚いです。掃除機のあるなしにかかわらずこれまで数千台のエアコンをクリーニングしてきました。その結果として掃除機能付きと掃除機能なしのエアコンを比較した場合、間違いなく掃除機能付きエアコンの方がはるかに汚れているという現実を知ることになりました。この結論に至った理由は次のことが考えられます。

ロボットより人間の方がまだまだ優れている

掃除機能付エアコンのフィルターはロボットがクリーニングするのに対して、掃除機能の付いてないエアコンのフィルターは人間が掃除する。どっちの方が綺麗でしょうか?という簡単な問題です。まだまだ、この分野では人間の方に軍配があがります。このロボットには目がついてないので、汚れが残っていても気づきません。また、ダストボックスの中のゴミがいっぱいでも、掃除するブラシが汚れていたりやホースの中が詰まっていても気づきません。一方で人間は、目で見て汚れをきれいに落とします。掃除機で取れなければ水洗いしそれでも取れなければ洗剤やブラシを使います。クリーニングの品質、機械と人間どちらが高いかはもう分かりですよね。

エアコンの内部の環境は掃除機能付にとって過酷

エアコンのフィルターをクリーニングする機械はメーカーによって違い、吸引式掃除機、回転式ブラシ、リントブラシ(エチケットブラシ)などが使われています。これらでほこりが取れないわけではありませんが、構造上あるいは性質上、湿気や油がある環境で機能させることは苦手です。湿気や油のせいで、ホコリどうし、ホコリとフィルターやブラシが癒着してしまうからです。こうなると汚れはフィルターやブラシに付着するだけで吸引されることもダストボックスに収容されることもありません。もしエアコンがリビング以外の部屋に設置されていて、暖房だけしか使わないのであれば、フィルター自動掃除機能は最も有効に働くことになります。それ以外の場合は、クリーニング機能はほとんど役に立たないかもしれませんね。

メーカーが機能の検証や向上のための努力をしない

消費者がエアコンを購入する時にフィルター自動掃除機能があるかないかを判断することはあります。そういう方は掃除機能が付いていればいい商品、ついてなければ安い商品という単純な判断基準に基づきます。ついているかどうかが問題であり、その性能の比較はしません。三菱の掃除機能がいいとかダイキンの掃除機能はダメとか、そんな判断は誰もしません。これはメーカーにとっては好都合で、掃除機能をつければ高く売れる、ついてなければ単価が下がる、それなら性能なんかどうでもいいからつけておけばメーカーは楽して儲かるわけです。性能向上の努力なんかする必要はありませんよね。今は日本のメーカーもこんな感じになっています。掃除機能付エアコンができる前は、空気清浄機能が流行っていました。空気清浄も同じで、この機能で本当に空気が綺麗になったと実感された方はいないと思います。

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