分解する前に確認すべき事項
洗濯機の分解には専用の器材が必要な場合が多いのと洗濯槽の回転部分を外すため故障するリスクが高くなるのでお勧めはできません。また、固着していて洗濯槽が外れないケースや日立の白い恋人ビートウォッシュのように、そもそも分解が困難な構造の製品もあります。それと残念ですが、乾燥機能までついた斜めまたは横ドラム式乾燥洗濯機の場合は分解すると組立の際、重力のために回転軸がずれて重心が狂い故障するので修理工場以外で分解してはいけません。二槽式洗濯機の場合は分解してもクリーニングするところがないので無駄です。従いまして、分解洗浄ができるのは、単槽式縦型ドラムの全自動洗濯機だけです。それも専用の道具が必要な場合と挑戦しても徒労に終わることがあることを理解してください。
手順1.上面パネルを取り外す
外し方は機種によってバラバラです。洗濯機の上部パネルは四角いので4本程度のネジで留められていることが多いのですが、ネジが操作パネルの下にあったり、側面にあったり背面にあったり隠されていたり、まずどれが取り外し用のネジなのか見当をつけてください。1センチほどのシールかフタがあったらほぼ間違いなくその下にネジがあります。ネジを外した後もツメをかませたりしているので、探りながらパネルを外します。パネルが外れても奥の方に配線などがあるので完全に取り外すことはできません。奥の方に立て掛けるようにして、作業中、倒れないように軽く固定してください。
手順2.洗濯槽のフタ(カバー)を取り外す
洗濯槽のフタは複数のネジで固定されていることが多いです。この部分は上面パネルが外れないと見えないのですが、パネルを外してからは簡単に確認できます。ネジを全部緩めてはずし、フタを取り外します。
手順3.パルセーターを取り外す
パルセーターが取り外せれば、分解が可能といわれるくらい厄介なのがこれです。ドライバーでネジを緩めるだけなのですが、固着して外せないことがあります。外せたとしてもパルセーターに力を入れる場所がないので、養生テープやガムテープを貼り付け引っ張って外します。力を入れてもテープがはがれてしまうので、なかなか上手くいかないことも良くあります。一方、問題がなければ、いとも簡単に取り外すことができます。
手順4.洗濯・脱水槽を取り外す
ここが専用の道具がないとはずせない部分です。回転する部分ですのでかなり大きなトルクで締め付けられています。普通のスパナでサイズが合えば緩めることができるタイプと、道具がないことには始まらないタイプの2種類があります。専用工具が必要なタイプは、それを購入するか諦めるしかありません。スパナで開けられるタイプもサイズの合ったもの持ってなければ購入することになります。モンキーレンチやプライヤーでも何とかなりそうですが、挑戦してみたい方はどうぞ試してみてください。
手順5.洗濯・脱水槽を分解する
構造は単純なのでネジを外すだけでほとんど解決しますが、やたらネジの数が多いのと力が要ります。電動ドライバーを持ってない方は、きっと根性が切れると思います。是非、電動ドライバーを用意してください。さもなくば、これの分解はあきらめましょう。
手順6.部品を外して分解する
洗濯機には、他にいろいろ部品があちこちに取り付けられています。きれいにしたければ全部、取り外して分解してください。数が多いのでどこの部品だったか忘れることがあります。写真を撮るかメモを取るかして対応してください。