エアコンクリーニングに適切な間隔(インターバル)
エアコンクリーニングにベストなタイミングは秋だということがわかりました。それではその感覚はどのくらいがいいのでしょうか?毎年、1年おき、2年おき?
もちろん汚れたらきれいにするのが当然ですけども、エアコンの内部の汚れまではなかなかわからないので基準となる年数を決めるのも間違いではないと思います。ここでは汚れの度合いと年数のそれぞれの方法で説明していきたいと思います。
汚れ具合によってクリーニング時期を決める
汚れ具合によってクリーニング時期を決める方法は三つあります。それは視覚と嗅覚と症状です。
カビ汚れが見える
一番最初にカビが目立ち始めるところは、風が出てくる吹出口の部分です。ここに黒いぶつぶつしたものが見えてきたらそれはカビです。比較的乾燥しやすい送風口の部分にカビが見えてきているということは、その奥の方のファンや直接見えないところにはもっとカビが繁殖しています。
嫌な臭いがする
次は嗅覚で感じる場合です。何もしていなくても臭いがするのであればもうこれはアウトですけど、運転直後の数分間だけ臭うとか、運転中エアコンに近づくと臭いを感じるとかでも、カビの繁殖は進行しています。特に作動直後の臭いは乾燥しかけたカビが回転するファンの遠心力によって飛び散っているのですから健康上も問題があると言えます。
咳などの症状がある
三つ目は、くしゃみや咳、蕁麻疹などの症状が現れる場合です。これらの症状をエアコンのカビが原因と特定するのは難しいかもしれませんが、エアコン運転中だけに症状が現れるとか、エアコン運転中の方が症状が強ければ、エアコンのカビを疑って見るべきです。
以上の3つの要素を目安にして、エアコンクリーニングの時期を決めてください。
使用した年数によってクリーニング時期を決める
使用した年数でクリーニング時期を決める場合は、夏を通過した回数を基準にしてください。理由はカビが基本的に夏にしか繁殖しないからです。ただし、ダイキンのエアコンは冬でもカビが繁殖する機種がありますが、これは別の機会に説明します。
リビングは使用頻度が高く2、3年に1回はクリーニングが必要
リビングは南向きに配置されていることが多く、太陽に面しているため室温は上がりやすい環境です。また昼夜にかかわらず、人が多く所在する時間が長くやはり温度が上がりやすくなります。さらにキッチンで火を扱うこともあるため、エアコンにとっては冷房が酷使される場所です。年間1000台以上のエアコンクリーニングを実施する浜松おそうじハウスの経験値では、リビングでは概ね2年から3年程度でクリーニングが必要なぐらいの汚れに達します。
寝室や子供部屋は4、5年に1回程度のクリーニングで十分
寝室や子供部屋の場合は、昼間は誰もいないことが多いので、エアコンを使用する時間帯は夜間に限られることが多いです。夏の暑い時期には夜間でも温度はかなり上がりますが、それでも昼間に比べれば気温は低い方です。したがってカビや汚れの進行もリビングに比べれば若干抑えられることになります。こちらも浜松おそうじハウスの経験的には4年から5年に1度のクリーニングで十分です。
室内でペットを飼っていたり、寝室でのテレワークは注意が必要
ペットを飼っている方は、ペットのいる部屋のエアコンを24時間つけっぱなしにしている方もいます。またテレワークを寝室で行なっている方、昼も夜も同じ部屋にずっといるのでやはり24時間つけっぱなしになることが多いです。このように24時間つけっぱなしの状態でエアコンを作動させていると、エアコン内は常に結露が発生した状態で湿気が取れることはありません。このような使い方であればエアコンのクリーニングは毎年あるいは年に2回行わなければならないこともあります。エアコンを24時間稼働させている方は注意してください。