エアコンクリーニングのタイミングですが、次のようにお考え下さい。
1.エアコンクリーニングの間隔
一般的な使用で、基準は2年から3年程度とお考え下さい。エアコンの汚れで最も注意すべきはカビです。カビは冷房使用時にしか発生しません。冷房を使用するとエアコン上部のアルミフィン(熱交換器といいます。)が結露します。この水分ががエアコン内部にカビを発生させる最大の原因で、フィルターにほこりが付着していると湿気がとれにくく温床となり、カビの発生をさらに加速させます。したがって、冷房を長時間使い、設定温度を下げ過ぎ、フィルターをきれいに保ってない場合は、クリーニングの間隔を1年から2年に縮めてください。また、普段あまり使わない部屋などに設置したエアコンの場合は、4年から5年の間隔でも十分、クリーンな状態が保てます。
2.エアコンクリーニングの時期
次に時期ですが、おすすめは秋です。上で説明したようにエアコン内部のカビは冷房を使用すると発生します。つまりカビは夏しか発生しないのです。暖房を使う冬は、太平洋側では加湿が必要なくらい乾燥しているので、湿気を好むカビは発生しません。となると冷房を使わなくなった秋にクリーニングをしておけば、次の年の梅雨時までほぼ完全にクリーンな状態が保てます。秋にクリーニングをしなかった場合、冬にカビが増殖するわけではありませんが、かといって夏に発生したカビが消滅するわけでもありません。暖房を使うと夏に付着したカビをひそかにまき散らすことになります。定期的にクリーニングするなら、冷房を使い終わった秋をお勧めします。
3.状態から判断するエアコンクリーニング
といっても、においが気になって我慢できないときってありますよね。その場合はすぐにでもクリーニングしてください。においがする時点で、カビの発生がすでに進行しています。エアコンの使用でファンが回転し、遠心力でカビ菌や雑菌をまき散らすことがにおいの原因です。20分ほどでにおいがおさまるからといってほっとかれる方がいますが、それは禁物です。菌が部屋中にまき散らかされて、においに慣れただけです。また咳が出たり、気分が悪くなったりする症状がでる場合も直ちにクリーニングしてください。ほかにクリーニング時期を簡単に判断する方法として目視による確認が挙げられます。エアコン下部のファンの部分をライトで照らしてみてください。それだけで簡単にカビを目で確認できます。見える時点でもうクリーニングの時期に入っていると言えます。